第三次(くらいの)天童荒太ブーム

天童荒太という作家が昔から好きである。
「永遠の仔」の作者と言った方が伝わりやすいかも。この作品は高校生に出会って貪るように読んだ。

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

天童 荒太/幻冬舎

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数年前、「悼む人」で直木賞を受賞したときは、この作品だけではなく他の作品も読み直した。

悼む人

天童 荒太/文藝春秋

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そして、数年前に買って途中まで読んだのはいいものの、忙しすぎて「積ん読」状態になっていた最新作をようやっと読んだ。仕事も辞めて、ちょうど今エアーポケット状態なので時間があったのだ。

歓喜の仔 (幻冬舎文庫)

天童 荒太/幻冬舎

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……いや、本当に本当に「圧巻」の一言に尽きた。単行本の上下巻で読んだのだが、上巻は果てしなく登場人物たちに過酷な状況が続き、読んでいるのが辛くなるが、止められない。(この作家の作品はいつもこうである。)そして、下巻では上巻でちりばめられていた「伏線」が見事に回収され、「歓喜」と呼ぶのにふさわしい、締めくくりだった。

この作家は深刻なテーマをいつも扱う。「そんなことを考えて何になるの」と言いたくなる、鉛を飲まされたような気分になる。書きあげるのも相当な体力が要るのだろう、この作家は寡作で数年に1度しか作品を書かない。けれども(本人は望んでいないだろうけれど)、出す作品はことごとく賞をとる。自分もこういう人でありたい、と思う。

よく分からないメタファーが散りばめられた「文学的な」作品よりも、この人が書くテーマに惹かれるし、この人の作品が好きだ。


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by sophie_c | 2017-03-19 11:10 | livres | Comments(0)


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